事業承継・M&A補助金と確定申告の徹底対策ガイド

事業承継・M&A補助金と確定申告の徹底対策ガイド

事業承継やM&Aを成功させるためには、補助金の活用と税務上の適切な対応が不可欠です。この記事では、「事業承継・M&A補助金」を受け取った際の確定申告について、個人事業主と法人それぞれのケースにおける注意点や節税対策を徹底解説します。

補助金の収益計上時期、勘定科目、圧縮記帳の活用、経費の取り扱い、税務調査対策まで、わかりやすく丁寧に解説しますので、ぜひ最後までお読みください。 【関連】上限800万円まで補助される事業承継・M&A補助金を利用して譲渡・買収しませんか?

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編集者の紹介

日下部 興靖

株式会社M&A PMI AGENT
代表取締役 日下部 興靖

上場企業のグループ会社の取締役を4社経験。M&A・PMI業務・経営再建業務などを10年経験し、多くの企業の業績改善を行ったM&A・PMIの専門家。3か月の経営支援にて期首予算比で売上1.8倍、利益5倍などの実績を持つ。




1. 事業承継・M&A補助金受給時の確定申告における基本ルール 事業承継・M&A補助金は、中小企業や個人事業主が事業承継やM&Aを行う際に、国から支援を受けるための制度です。しかし、補助金を受け取った場合、確定申告が必要になることをご存じでしょうか?ここでは、補助金受給時の確定申告における基本的なルールについて解説します。 1.1. 補助金の収益計上時期と税務上のタイミングに関する実務的留意点 補助金は、原則として交付が確定した事業年度の収益として計上されます。しかし、税務上のタイミングは、補助金の交付決定通知が届いた日ではなく、実際に補助金が入金された日となります。そのため、収益計上時期と入金時期が異なる場合があるので注意が必要です。 1.2. 経営資源引継ぎ型補助金の入金分を正しく申告するための勘定科目 補助金を正しく申告するためには、適切な勘定科目を使用する必要があります。経営資源引継ぎ型補助金の場合、一般的には「雑収入」や「事業外収益」といった勘定科目で処理します。ただし、税理士や会計士に相談し、自社の状況に合わせた適切な勘定科目を選択することが重要です。 1.3. 個人事業主と法人で異なる補助金受領後の確定申告の処理方法 個人事業主と法人では、補助金受領後の確定申告の処理方法が異なります。個人事業主の場合、補助金は事業所得として扱われ、所得税の課税対象となります。一方、法人の場合、補助金は益金として扱われ、法人税の課税対象となります。 個人事業主と法人では税率や計算方法が異なるため、それぞれの税法に従って適切に申告する必要があります。 【関連】事業承継・M&A補助金で譲渡対価を最大化する方法とは?

2. 確定申告で差がつく事業承継・M&A補助金の圧縮記帳活用 確定申告では、事業承継・M&A補助金の圧縮記帳を活用することで、税負担を軽減できる場合があります。圧縮記帳とは、補助金で取得した固定資産の取得価額を減額することで、一時的な利益の発生を抑える節税方法です。ここでは、圧縮記帳の活用について解説します。 2.1. 設備投資を伴う補助金受領時に検討すべき圧縮記帳の適用要件 圧縮記帳を適用するためには、いくつかの要件を満たす必要があります。
  • 補助金で取得した固定資産であること
  • 圧縮記帳の対象となる固定資産であること
  • 確定申告書に圧縮記帳に関する明細を記載すること
これらの要件を満たすことで、圧縮記帳を適用し、税負担を軽減することが可能になります。 2.2. 特別償却や税額控除との選択によるキャッシュフロー最大化戦略 圧縮記帳以外にも、特別償却や税額控除といった節税方法があります。これらの節税方法と圧縮記帳を比較検討し、自社のキャッシュフローを最大化できる方法を選択することが重要です。税理士や会計士に相談し、最適な節税方法を検討しましょう。 2.3. 固定資産取得価額から補助金を差し引く税務処理の具体的メリット 固定資産の取得価額から補助金を差し引く税務処理を行うことで、減価償却費が減少し、将来の税負担を軽減することができます。また、固定資産の売却時に発生する譲渡所得も減少するため、長期的な節税効果が期待できます。 【関連】事業承継・M&A補助金 売り手側の最適戦略

3. 事業承継・M&A補助金に関わる経費と確定申告の注意点 事業承継・M&A補助金に関わる経費は、適切に処理することで節税につながる可能性があります。ここでは、補助対象経費の消費税区分や仲介手数料の損金算入時期、デューデリジェンス費用等の付随費用について解説します。 3.1. 補助対象経費の消費税区分と仕入税額控除に関する計算の落とし穴 補助対象経費には、消費税が含まれるものと含まれないものがあります。消費税が含まれる経費については、仕入税額控除の対象となるため、確定申告時に適切に処理する必要があります。消費税区分を誤ると、税額が過大になる可能性があるため注意が必要です。 3.2. 仲介手数料の損金算入時期と補助金実績報告書の整合性確保 M&A仲介手数料は、M&Aが成立した事業年度に損金算入することができます。ただし、補助金の実績報告書との整合性を確保するため、手数料の金額や支払時期などを正確に記載する必要があります。実績報告書と確定申告の内容に矛盾があると、税務調査で指摘を受ける可能性があるため注意が必要です。 3.3. デューデリジェンス費用等の付随費用を確定申告で処理する手法 M&Aを行う際には、デューデリジェンス費用や弁護士費用といった様々な付随費用が発生します。これらの費用は、M&Aの成否に関わらず、原則として損金算入することができます。ただし、資本的支出とみなされる費用については、繰延資産として処理する必要があります。税理士や会計士に相談し、適切な処理方法を確認しましょう。 【関連】事業承継・M&A補助金の買い手側の活用戦略と注意点

4. 確定申告を見据えた事業承継・M&A補助金の適正な管理 補助金を適正に管理し、税務調査に備えることは、事業承継・M&Aを成功させる上で非常に重要です。ここでは、税務調査のリスクを軽減するための証憑書類の保管方法、補助金返還義務が生じた場合の対応、M&A後の税理士との連携について解説します。 4.1. 税務調査のリスクを軽減する証憑書類の保管期間と管理体制の構築 税務調査では、補助金に関する証憑書類の提示を求められることがあります。そのため、領収書や契約書、請求書、振込明細といった証憑書類を適切に保管しておく必要があります。証憑書類の保管期間は、原則として7年間です。書類を紛失しないように、整理・保管するための管理体制を構築しましょう。 4.2. 補助金返還義務が生じた場合の修正申告および更正の請求への対応 税務調査の結果、補助金の不正受給が発覚した場合や、補助金の交付要件を満たさなくなった場合には、補助金の返還義務が生じる可能性があります。補助金を返還した場合、修正申告や更正の請求を行うことで、税額を調整することができます。税務署や税理士に相談し、適切な対応を行いましょう。 4.3. 補助金を活用したM&A後の事業年度における税理士との連携術 M&A後の事業年度では、税務処理が複雑になることがあります。そのため、M&Aに精通した税理士と連携し、適切な税務処理を行うことが重要です。税理士には、M&Aに関する税務上の注意点や節税対策についてアドバイスを求めることができます。また、税務調査に備えて、税務書類の作成や税務署との対応を依頼することもできます。 【関連】事業承継・M&A補助金 相談窓口の選び方と活用法

5. 事業承継・M&Aに関する最新情報と今後の展望 事業承継・M&Aの分野は、税制改正や補助金制度の変更など、常に変化しています。ここでは、事業承継税制の動向、補助金制度の最新情報、M&A市場の今後の展望について解説します。 5.1. 税制改正:事業承継税制の動向をチェック 事業承継税制は、事業承継を円滑に進めるための税制上の優遇措置です。税制改正により、非上場株式の贈与や相続にかかる税金が猶予または免除される制度が設けられています。事業承継を検討している方は、税制改正の動向を常にチェックし、最新の情報を把握するようにしましょう。 5.2. 補助金制度:最新の情報を常に把握 事業承継・M&A補助金は、年度ごとに制度内容や申請要件が変更されることがあります。そのため、補助金の申請を検討している方は、中小企業庁や関連機関のウェブサイトを定期的に確認し、最新の情報を把握するようにしましょう。また、補助金に関するセミナーや説明会に参加することも有効です。 5.3. M&A市場:今後の成長と変化を予測 M&A市場は、今後も成長を続けると予測されています。中小企業の経営者の高齢化が進むにつれて、後継者不足を解消するためのM&Aが増加すると考えられます。また、事業の多角化や海外展開を目的としたM&Aも活発になると予想されます。M&A市場の動向を把握し、自社の事業戦略に役立てましょう。 【関連】地域経済を守る!「地域活性化」につながる事業承継・M&A補助金の優遇措置とは?

まとめ 事業承継・M&A補助金は、事業承継やM&Aを成功させるための強力なサポートツールです。しかし、補助金を受け取った後の確定申告を適切に行わなければ、税務上のリスクが生じる可能性があります。

この記事では、補助金の収益計上時期、勘定科目、圧縮記帳の活用、経費の取り扱い、税務調査対策など、確定申告に関する様々な注意点について解説しました。事業承継・M&Aを検討している方は、この記事を参考に、補助金の活用と税務上の適切な対応を進めてください。
  • 補助金は交付が確定した事業年度の収益として計上
  • 適切な勘定科目を選択し、税法に従って適切に申告
  • 圧縮記帳を活用して税負担を軽減
  • 証憑書類を適切に保管し、税務調査に備える
  • 税理士や会計士と連携し、税務上のリスクを回避
これらのポイントを踏まえ、事業承継・M&Aを成功させましょう。
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