事業再生コンサル費用はいくら?料金相場と賢い選び方

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公開日:2024年12月5日最終更新日:2026年8月11日
事業再生コンサルの費用は、初期費用50万〜200万円、月額30万〜150万円程度が目安です。業務範囲と期間、成功報酬の条件まで確認し、総額で比較する必要があります。
1. 事業再生コンサルの費用はいくらか料金相場と選び方結論として、費用は契約方式と再生フェーズで大きく変わります。財務診断だけなら数十万円、金融機関交渉や実行支援まで含めると、6か月で100万〜900万円程度になるケースがあります。
一般的な料金体系と目安は次のとおりです。金額は税別表示の例が多く、会社の年商、負債額、金融機関数、緊急度で個別に変わります。
料金項目 | 目安 | 主な特徴 |
|---|---|---|
着手金・初期費用 | 50万〜200万円程度 | 初期調査や再生方針の策定 |
月額顧問料 | 30万〜150万円程度 | 継続的な経営改善とモニタリング |
時間制報酬 | 1時間5,000円〜10万円程度 | 必要な業務だけ依頼 |
成功報酬 | 成果額の数%〜数十% | 成果の定義と算定式が重要 |
1-1. 着手金と初期調査費用に含まれる業務範囲
着手金には、初回ヒアリング、資料収集、試算表や借入金の確認が含まれます。財務デューデリジェンスで、赤字や債務超過の原因を調べる場合もあります。
ただし、現地調査、法務調査、複雑な企業価値評価は別料金になりやすい業務です。納品物が診断報告書だけか、金融機関提出用の再生計画まで含むかを確認します。
1-2. 月額顧問料と時間制報酬の料金差を比較月額顧問契約は、毎月の面談、資金繰り表の更新、経営会議への参加などを継続して受ける方式です。費用を予算化しやすい一方、支援が少ない月も定額となります。
時間制は、銀行提出資料の確認や資金繰り相談など、限定的な依頼に向いています。資金繰り管理だけなら時間制、計画実行や現場改善まで任せるなら月額制が比較しやすいでしょう。
1-3. 成功報酬の成果定義と算定基準を契約前に確認成功報酬では、何を成果とするかを契約書に明記します。融資実行、リスケジュール合意、債務減免、黒字化、M&A成立など、成果の種類によって報酬の妥当性は変わります。
報酬率だけでなく、融資額全体か増加額か、債務減免額か、利益改善額かを確認してください。成功報酬の発生時期、固定報酬との重複、成果未達時の費用も重要です。
1-4. 6か月と2年間で変わる支援総額を試算公開料金事例では、年商3億円未満の月額顧問料を15万円からとする会社があります。年商2億円、負債1億5,000万円、4期連続赤字の建築業で、月15万円なら6か月の総額は90万円です。
同じ月額15万円で2年間支援を受けると、15万円×24か月で360万円になります。資金繰り改善6か月、黒字転換約1年、融資正常化約6か月という進め方の公開事例を参考にした試算です。
別の公開料金例では、年商3億円以下の再生戦略策定が130万円以上、施策プランニングが70万円以上とされています。月額費用だけでなく、初期費用とプロジェクト費用を加えて比較してください。
2. 財務分析から金融機関交渉まで料金に含む業務事業再生コンサルの基本業務は、現状分析、再生計画、金融機関との協議、実行支援の4段階です。契約前に、各段階のどこまでが基本料金かを区分する必要があります。
計画書を作成して終わる支援と、月次で実行を管理する支援では、費用も成果の出方も異なります。料金表ではなく、成果物と担当者の作業時間まで確認すると比較が容易です。
2-1. 財務デューデリジェンスで赤字と債務超過を分解試算表、決算書、資金繰り表、借入一覧、返済予定表を分析し、営業赤字と資金不足を分けて把握します。売掛金の回収遅延、過剰在庫、過大な元金返済も確認対象です。
債務超過の場合は、帳簿上の純資産だけで判断しません。含み損、回収可能性の低い債権、未計上の退職金や滞納金を整理し、実質的な財務状況を把握します。
2-2. 再生計画と経営改善計画に必要な数値項目再生計画には、売上、粗利率、変動費、固定費、営業利益、設備投資、運転資金を記載します。さらに月次の資金繰り、借入返済額、税金や社会保険の納付計画も必要です。
金融機関に説明するには、数値の根拠とKPIが欠かせません。月商、粗利率、受注残、回収日数などを担当者と共有し、計画との差異を毎月検証できる形にします。
2-3. 金融機関と債権者への交渉支援で確認する範囲金融機関対応には、説明資料の作成、面談同席、バンクミーティングの調整、交渉窓口の代行などがあります。リスケジュールや返済猶予、保証協会付き融資の協議が対象になる場合もあります。
「銀行交渉を支援する」と書かれていても、実際には資料確認だけの会社があります。同席する金融機関数、面談回数、経営者本人が出席する範囲を見積書で明確にしてください。
2-4. 実行支援とモニタリングで追加料金になる業務月次会議、予実管理、資金繰り更新、売掛金回収、在庫削減、営業改善は、実行支援に該当します。訪問回数や作業時間に上限がある場合、超過分は追加料金となります。
弁護士、公認会計士、税理士への報酬、法務手続き、出張費、交通費も確認が必要です。専門家紹介が無料でも、紹介先の業務報酬まで含まれるとは限りません。
3. 年商と再生フェーズに合う専門家の選定基準
専門家は、年商ではなく再生課題との適合性で選びます。年商数億円以下でも、資金ショート前、リスケジュール中、税金滞納中では必要な支援体制が異なります。
たとえば追加融資の拒否だけなら短期診断で足りる場合があります。一方、債務超過と複数行の借入が重なる場合は、財務・法務・事業の専門家を組み合わせる必要があります。
状況 | 適した支援 |
|---|---|
資金ショート前 | 短期診断、資金繰り改善 |
リスケジュール中 | 経営改善計画、月次モニタリング |
債務超過が深刻 | 財務再構築、私的整理や法務連携 |
事業売却を検討 | 再生型M&A、事業譲渡支援 |
同じ業種、年商規模、負債構成、赤字期間の支援実績を確認します。売上が増えた事例だけでなく、返済条件、資金繰り、金融機関との合意結果まで確認してください。
製造業なら在庫と原価、建設業なら工事採算と入金サイトなど、業種ごとに見る数字があります。自社の試算表を見せ、初回面談で課題を具体化できるかを判断します。
3-2. 金融機関交渉の経験と担当者の関与度を確認担当者が経営者との面談だけでなく、金融機関との協議や計画実行に関与するかを確認します。金融機関出身者の有無より、担当者本人の交渉実績を聞くことが重要です。
年商数億円以下の企業に、複数の責任者が常時関与する必要はありません。担当人数、訪問頻度、緊急時の連絡方法が自社の規模に合うか比較します。
3-3. 再生局面別に短期診断と長期支援を使い分ける資金ショート前は、1〜2回の診断で資金繰りと優先順位を確認します。リスケジュール中は、経営改善計画と月次報告を整え、金融機関の支援条件を守る体制が必要です。
債務超過が深刻なら、法務専門家を含めた再生スキームを検討します。事業売却を視野に入れる段階では、再生支援とM&A支援を分けずに比較すると、選択肢を失いにくくなります。
3-4. 相見積もりで料金以外に比較する五つの項目相見積もりでは、同じ質問票を3社に送ります。比較する項目は、業務範囲、成果物、担当者、金融機関対応、追加費用・解約条件の5つです。
初期費用と月額費用に含まれる作業
納品物の種類と提出時期
担当者の経験と関与時間
金融機関への同席・窓口対応の範囲
実費、成功報酬、最低契約期間、解約条件
安い見積もりでも、計画策定だけで金融機関対応が除外されている場合があります。総額と業務の空白を同時に見なければ、比較表は値札だけを比べる不完全な地図になります。
4. 無料相談と公的支援を費用削減に活用する方法民間コンサルへすぐ契約する前に、公的な相談窓口で課題を整理すると費用を抑えやすくなります。公的支援は無料または低負担で利用できる一方、継続的な交渉や現場支援は民間へ依頼するのが一般的です。
手順は、資料準備、公的窓口への相談、民間2〜3社への見積もり、契約範囲の調整です。資金繰りが逼迫している場合は、比較に時間をかけすぎず、支払予定日と手元資金を先に共有してください。
4-1. 中小企業活性化協議会に相談できる再生課題
中小企業活性化協議会は、収益力改善、返済条件の見直し、再生計画の策定などを相談できる公的な支援窓口です。地域の窓口へ、早い段階で相談することが重要です。
決算書、試算表、借入一覧、資金繰り表、滞納状況を準備します。民間コンサルへ依頼する前に利用し、必要な専門業務だけを有料契約に切り分ける方法があります。
4-2. 商工会議所とよろず支援拠点の相談範囲商工会議所では、資金繰り、経営改善、補助制度、専門家紹介などを相談できます。よろず支援拠点では、経営改善に加えて販路、商品開発、業務改善など幅広い相談が可能です。
ただし、債権者との個別交渉や法的整理の代理は、弁護士などの専門家が担う領域です。相談窓口で課題を整理し、必要に応じて適切な専門家を紹介してもらいます。
4-3. 無料相談で確認すべき費用と成果物の質問無料相談では、次の質問をそのまま使えます。初期費用はいくらか、月額費用の範囲はどこまでか、成功報酬の基準は何か、追加実費はあるかを確認してください。
再生計画書と資金繰り表は納品されるか
金融機関との協議に同席するか
担当者本人の支援実績と関与時間はどの程度か
最低契約期間と解約予告は何か
弁護士や税理士の報酬は別途か
同じ資料と質問を複数社へ送り、総額、期間、成果物を表にします。口頭説明だけでなく、見積書と契約書に反映されているかを確認してください。
4-4. 税理士や弁護士と再生コンサルを分担する基準税理士は決算・申告・税務、弁護士は法的整理や債権者対応、再生コンサルは財務改善・事業計画・金融機関対応を担うのが基本です。役割を重ねると、同じ資料作成に二重の報酬が生じます。
既存顧問にどの業務を継続してもらうか、コンサルとの情報共有方法、追加報酬の有無を決めます。専門家同士の連携体制を契約書に記載すると、責任の所在が明確になります。
5. よくある質問(FAQ) 5-1. 事業再生コンサル費用はいつ支払う必要がありますか着手金は契約時、月額報酬は毎月、成功報酬は成果発生時に支払うのが一般的です。資金繰りが厳しい場合は、分割払い、着手金の減額、月額払いへの変更が可能か確認します。
支払日を過ぎた場合の扱いも重要です。成功報酬が融資実行前に発生する契約では、入金前の資金負担が生じるため、発生日と支払期限を明記してください。
5-2. リスケジュール中でも専門家へ依頼できますか依頼できます。リスケジュール中は、月次の資金繰り表、経営改善計画、予実管理、金融機関への報告資料を整え、約束した改善策を実行する必要があります。
返済猶予中に計画未達が続くと、金融機関の支援が見直される可能性があります。次回報告の1〜2か月前ではなく、早めに専門家へ相談してください。
5-3. 契約書で解約条件と違約金をどう確認しますか最低契約期間、解約予告、違約金、未払い報酬、成果報酬の発生条件を確認します。プロジェクト型では残期間分の支払いが定められる場合があるため、途中解約の精算方法が重要です。
秘密保持、資料の返却、再委託、追加費用、出張費も確認します。成果を保証する表現がある場合は、何を保証するのかを具体的に書面化してください。
5-4. 依頼前に準備する財務資料は何が必要ですか直近3期分の決算書、直近の試算表、借入一覧、返済予定表、月次資金繰り表を準備します。売上明細、受注残、売掛金・買掛金一覧も財務分析に役立ちます。
税金・社会保険の滞納があれば、通知書や納付計画も用意します。資料が不完全でも相談は可能ですが、数字を隠さず提示することが診断の精度を高めます。
6. おすすめ商品: 手取りを重視するならM&A PMI AGENTの特徴と選び方再生計画を実行しても自力再建が難しく、会社売却や事業譲渡を検討する場合は、売却価格ではなく最終的な手取り額で比較します。手取りを重視するならM&A PMI AGENTは、仲介手数料、税金、実費、引継ぎ条件を差し引いた金額を整理できます。
初回相談、着手金、中間金が無料で、最低報酬は500万円からです。譲渡価格5,000万円の比較例では、他社最低報酬2,000万円に対し、最低報酬500万円からの場合に差額が最大1,500万円となる例が示されています。
他社の提案書や見積もりを受け取っている場合も、仲介契約前なら手数料、最低報酬、成功報酬の計算方法、テール条項などを比較できます。オンライン面談中心で、買い手探索からDD、最終契約、クロージングまで支援します。
再生型M&Aでは、譲渡スキーム、税金、専門家費用、引継ぎ条件によって手元に残る金額が変わります。事業を残す選択肢と売却する選択肢を、同じ資金繰り表で比較すると判断しやすくなります。
7. まとめ事業再生コンサルの費用は、初期費用50万〜200万円、月額30万〜150万円程度が目安です。公開事例では、年商2億円の企業が月15万円で6か月支援を受けると90万円、2年間では360万円になります。
重要なのは、金額の安さではなく、財務分析、再生計画、金融機関交渉、実行支援の範囲です。公的窓口で課題を整理したうえで、2〜3社から同じ条件の見積もりを取り、契約条項まで比較してください。
まずは決算書、試算表、借入一覧、資金繰り表、滞納資料をそろえます。資金ショートの期限を確認し、早期に無料相談へ進むことが、再生の選択肢を残す最も実務的な一歩です。


